収穫の後

のらくら農場さんでも、少量ですが小麦を育てていました。収穫は7月だったとのことで、僕が働き始めた8月は、出涸らしだけが残っている状況でした。
これらの麦わらを有効活用するということで、トラックへ積み込み作業をしました。

活用方法を、のらくら農場で働いているメイさんに聞いたら、丁寧に教えていただきました。(下記は要約しています)

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この麦ワラは、来年トマトの畝間に敷き詰める予定です。
(麦ワラは稲ワラよりも分解が早いのが特徴です)

ワラが水に当たると茶色い汁になるんですけど、この汁が水溶性炭水化物としてトマトに炭素を補給してくれます。つまり炭素の追肥です。炭素の追肥は味や植物体の健康に大きな影響があります。

空気中の炭素を固定できるのは植物だけなので、土を豊かにするためにはその炭素固定の力を借りるのが不可欠なんです

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とのことです。なるほど。勉強になります。ありがとうございます!

昔の日本人はお米を炊き、稲わらでワラジを作る。西洋人は小麦を発酵させパンを作り、麦ワラで麦わら帽子を作る。そんなイメージが湧いて、なんだか不思議な気持ちになりました。
“藁人形”ではなく、初めに”麦わら帽子”が思い浮かんだので、まだまだ頑張れそうな気がします。

パン屋としても、いろんな循環の形がありそうです。