おばあちゃんの本棚

暦の上では”雨水”になり、春の訪れを少し感じるようになりました。でも信州はまだまだ寒く、ストーブの火が心地良い日が続きそうです。

今回、おばあちゃんの本棚から一冊の本を探しました。
縁を感じて”小林節夫さん”の「怒りの炎」を手に取りました。彼の怒りを通じ、彼の生き様を、そして日本の近代農民運動を知りました。

■1960 S
60年代、佐久での乳価闘争がありました。
農民から買取る牛乳を大手の会社が買い叩こうとして、それを農民たちが団結して、牛乳の価格を上げるように要求した闘いです。村上龍の本を読んでいるような、昔のお台場を舞台にした刑事ドラマを観ているような、切迫した状況が本の中で綴られています。(実際、「乳房を抱く娘たち」という題で映画化されています。唯一知っている俳優は山本圭でした)

同じく60年代、アメリカの西海岸では、物質的な豊かに反するカウンターカルチャーが生まれ、ヒッピー文化が育まれていきます。それぞれの国で、社会に反する動きが起こっていると思うと、面白いです。

■2020 S
一方、2020年代僕らは穏やかに戦っているように思います。(穏やかな革命という映画にインスピレーションを受けて)
戦うといよりは僕たちの信じることを淡々とやっていくように感じています。

さて、「怒りの炎」は乳価闘争から、学校給食法、減反政策、輸入自由化へと話題は移っていきます。小林節夫さんは日本の政治に対して怒っていました。そして、食の安全について、長く戦ってきたことに感謝しかありません。その哲学が佐久地域には受け継がれているからこそ、素敵な作り手の人が多いのだと勝手に解釈しました。

僕も頑張ろう。”なんてな”と少し真面目に書いたので、照れ隠し。

(僕自身、近代の農業問題は詳しくなく、この本を読んでの感想です)