エプロンと月代

昔、岐阜県郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)にある石徹白用品さんで野良着”たつけ”を作るワークショップに参加しました。
“たつけ”とは石徹白で伝統的に作られてきた野良着です。“たつけ”を始めとする和服は直線裁断なので、洋服と違い、布生地のロスが少ないです。大切に使う和の精神はすごい。

師のエプロンの結び目が不思議だった。聞くと、袴の結び方とのこと。師匠のパン作りは随所に和へのリスペクトが見られる。エプロンの結び方、師の師匠は日本酒の杜氏さん、太陽陰暦、手ぬぐい、山伏での修行、茶道の置き合わせ(決まった位置に置くこと)。
師の師の師の杜氏の原さんの言葉で「ものづくりは和が大切」という。意味は違うけど、同じ漢字を使います。

当然、僕も影響を受けて、袴の結び方でエプロンを付ける。

日常に和服の姿はなく、誰もが洋服を当たり前のように着る時代。髪も西洋化が進み、月代(読み:さかやき•意味:ちょんまげのこと)をする人などいない。
(経験者の友人が2名います)

ところで、江戸時代にも天然パーマの人はいたはず。月代は上手くできるのだろうか?昔も今も悩みは一緒だと思う瞬間でした。