捨て窯のカステラ

■捨て窯
カンパーニュを焼いた後の窯は、石がしっかり蓄熱され、輻射熱を出しています。カンパーニュを焼くには温度は低いけど、200℃前後はあります。波長の長い熱で、中まで火を通すことができます。その熱をどうにかできないか?

■レシピ
今回はderianの抽斗の奥に眠るレシピを参考にしました。それは元研修生、西村さんが作ったもの。現在は広島県の江田島で薪窯パン屋をされています。
@souda_pantabeyo

■カステラ
和菓子に分類されるカステラは、400年以上の歴史があるそうです。カステラと言えば、昔CMで流れていた文明堂を思い出す。「カステラ1番 電話は2番 3時のおやつは文明堂」とネコのような動物たち(本当はクマらしい)が踊る。

師匠からはYou Tube にある福砂屋の「手わざ」を見るように勧められた。福砂屋の職人さん達が一定のリズムで卵?をかき混ぜている。もちろん手で混ぜています。

■カステラの作り方
最初に新聞型を作ります。次に卵と砂糖を入れて、ひたすら混ぜます。福砂屋の職人さんのようにはできませんが、30分は混ぜていたと思います。
その後、ハチミツ、小麦粉などを入れて混ぜる。最後に新聞型に流し込んで、捨て窯で焼くだけ。混ぜる以外はとても簡単です。

■捨て窯の利用法
カステラ以外にも捨て窯の利用法は無限大です。何を焼くか?ここの選択はオリジナリティを出せる部分です。

世の中、台湾カステラが流行っているらしいけど、クラシックなものを作りたいと思う。福砂屋や文明堂のように。

そんなことを思いながら、脳内では、福砂屋の職人さんが混ぜる、”カラッカラッ”っという音と文明堂の歌が脳内を反芻する。
そして無意識に、「電話は2番」って何だろうとGoogleで調べていた。