バターのことをラダック語でマルと言います。作り方は下記の通りです。
1)前日にヤギの胃袋の容器を水で濡らします。最初は和紙のような風合いですが、翌日には柔らかくなっていました。
2)前回紹介したヨーグルト1,2リットルをヤギの胃袋に入れます。
3)水を加えながら、ひたすら振ります。時々歌を歌いながら。体験させてもらいましたが、油断していると下から漏れてきます。
4)1時間30分ほど振って完成しました。固形のものがフレッシュバター、残りの液がバターミルクです。
そう、このバターミルクを発酵させて、シェイ村ではラダック伝統のパン”カンビール”のスターターにしていました。(シェイ村では牛です)
バターミルクは酸味が強く、レモン系の酸を感じました。現地ではそのまま食べたり、ツァンパ(大麦を炒って練ったもの)と混ぜて食べるそうです。
できたてのフレッシュバターはまだヨーグルトという感じでした。
想像してみました。信州に住む友人たちからヤギミルクをもらい、それを使ってバターとバターミルクを作ります。バターはブリオッシュ、バターミルクでラダック伝統のパンカンビールを作ることを。きっと美味しいはずです。