■ サティシュ・クマール
数年前、母校のイベントでサティシュ・クマールさん(*1)の講演を聴きました。「手を使う」ことの大切さ、「みんなアーティストだ」という言葉が今でも印象に残っています。それ以来、手を使った仕事をしたいと強く思うようになりました。あの時から数年、今は手仕事を一生懸命に習得しています。
(*1 サティシュ・クマールさんはインドの思想家の1人です。イギリスのシューマッハ•カレッジを作ったことでも有名な方です)
■ ジョルジュさん
師匠の卸先さんに行く機会があります。その中で、師匠のパンと並んで、東広島市のブーランジュリ シェ ジョルジュさんのパンを何度も見かけ気になっていました。
お店に足を運び、パンコンプレ(東広島の無農薬•有機栽培の全粒粉の小麦を使ったパン)は、素朴な味がして、美味しかったです。ローカルとの繋がり、僕も目指してやっていきたいです。
@boulangerie_chez_georges
■見学
お願いをして、1日見学させて頂きました。分割、成形、クープをする機会もありました。本当にありがとうございます。
冷蔵庫やドーコン(冷蔵、冷凍、解凍、発酵ができる機械)を上手く使ってコントロールしているのが印象的でした。
師匠のパン作りとは違いますが、小麦粉への扱い方、観察する眼などアドバイスに共通点がありました。
■パン屋になる
ジョルジュさんに「なぜ、パン屋さんになったんのですか?」と聞きました。
ジョルジュさんは語ってくれました。
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高校の進路の時、周りは進学希望でした。でも俺は会社員にはなれないと思った。
学校帰り、よく友人たちとパンを買い食いしていた。冗談半分で、仕事終わってパンが食べれたらいいなと言っていました。そして、いつしか、それも悪くないなと思った。
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「悪くない」っていう感覚が良いなと思いました。そして10代で自分の進路を決める覚悟はカッコいいです。
僕はパン作り以上に、パン屋さんの生き方に興味があるんだなと思いました。
■アーティスト
大阪の有名店で修行され、フランスの味を知っているジョルジュさんの手で作る”バゲット”はおすすめです。彼は紛れもなく”アーティスト”です。僕もアーティストの仲間になれるように。広島での修行もラストスパートです。