修行

パン屋の休日 -出羽三山-

なかなか思うように進まないパン屋開業への道。予定していた移住支援金が手に入らなくなり、もう少しお金を稼ぐ必要が出てきました。
現在、その事実を受け入れられず、現実逃避中のテンパーニュです。

■先週の出来事
ご縁が繋がり山形県の出羽三山の麓までやってきました。宿坊の大聖坊にて、山伏修行できる機会を頂きました。

3日間雨という禊ぎの中、無事に満行することができました。星野先達を始め、先輩山伏方、仲間たちのおかげです。ありがとうございます。

■反省
最近、山に行く機会が少ないせいか、五感を使って、”感じること”が少なかったことは反省点です。

そして、滝行です。雪溶け水は控えめに言って、冷たすぎて、自然と混ざるように”受けたもう”するができなかったです。広島での滝行を活かせず、これまた反省です。

■修行中感じたこと。
お腹は空いているし、眠いし、水は冷たいし、正座は痛いし、でも不思議と苦行という感じはしませんでした。正直言うと、非日常を求めていて、こんなものかと何度も思いました。
ですが、最後に星野先達が、「山伏修行も日常だから」という言葉に、救われた気がします。

心残りも多いですが、錫杖のリズムに合わせた般若心経や出羽三山神社での太鼓の響き方と、今回は音が印象に残りました。

■まとめ
最後、星野先達とお話もさせて頂き、1つの気づきも頂きました。ありがとうございます。

リベンジという意味もあり、来年もチャレンジできたら嬉しいです。

山好きの僕が、ただ山を歩くだけでなく、そして動植物や地形を知るだけでなく、”山伏”という新しい山への向き合い方を知れたことを感謝したいです。
ありがとうございます。

山伏修行を終えて、どんなパンになるのか楽しみです。

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■余談 -僕が山伏修行した理由-

1)広島でのパン修行。ここの師匠が山伏です。本棚にあった”感じるままに行きなさい” ”野生の力を取り戻せ”を読む。
2)パン屋修行中にある失敗をして師匠より滝行を命じられる。
3)滝行を3回行う。そこで山伏の国好さんに出会う。
4)国好さん達と、宮島の弥山に祈りを捧げながら登る。
5)2人の山伏に出会い、その背中がかっこよかった。