七十二侯•••菜虫化蝶(なむし、ちょうとなる)
3/15-3/19頃
■1日の研修を終えて、現在一緒に研修している隼輔くんと岩滝山に桜を見に登った。1月末に登ったとき、虫たちの気配はなかった。でも今回はモンシロチョウがひらひらと空を舞っていた。
■師のホワイトボードにはカンパーニュの捏ね上げ温度と時間が記載されている。
今日の日付と共に、旧暦、二十四節気、七十二侯(しちじゅうにこう)も合わせて書かれている。
■七十二侯とは、古代中国で考案された季節を表す方式です。各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。(wikipedia 参照)
師のホワイトボードを見て、岩滝山でのモンシロチョウを思い出した。昔の人の感度に、憧れと嫉妬を感じずにはいられない。
■会社員だった頃、季節に関係なく室内でカタカタとパソコン作業をすることが多かった。でもパン屋さんは季節の移り変わりを、発酵を通して感じることができる職業だと思う。
■気づけば、すでに春分です。春分は昼と夜の長さがほぼ同じとなり、仏教的にはご先祖様への想いが届きやすいそうです。
そして僕の研修も中盤を迎えていた。
東洋の季節感と西洋のパン作り。ご先祖様たちを思い、グローバルに生きる僕ら世代が組み合わせる。今後、そんな素敵なパン屋さんが増えていくといいな。
■僕も無事に修行を終えて、素敵パン屋の輪に入りたい。そのためには師匠から言われている吉本新喜劇レベルを上げていく必要がある。
吉本新喜劇で「横顔、めちゃめちゃ新幹線やん」といじられる人のように、
師匠から「ライライ、顔がインド人」といじられる。
残念ながら僕は苦笑いで返すことが多い。「ナマステ」、もしくはカタコトノニホンゴで「コンニチハ」はどうだろうか?もしくはそこからのノリツッコミ。いやいや、レベル高すぎ。
蝶のように羽ばたくにはもう少し時間が必要です。
(*ライライは広島での僕のあだ名です)