突撃!隣のタギーシャモ

ラダック中心地のレーより、オフロードをガタガタと12時間かけて、ザンスカール地域にあるピピティンという村にやってきました。

ちなみにここは僕が9年前に10日かけて歩いたルートでもあります。とても感慨深く、そして悪路で頭はクラクラとしていました。精神が肉体を越えることなく、混じり合っていました。

シェイ村で紹介したシャーギータモ(無発酵の平焼きパン)、ピピティン村では2枚重ねて焼いていました。

【作り方】

・アタ(インドの小麦、グルテン少なめ)と水を混ぜます。35-45gの生地を丸めて、棒で伸ばします。直径9cmになりました。

・1つにマスタードオイルを塗って、2つに重ねます。さらに手でパタパタと伸ばして焼きます。

・焼き終わりは直径20cmぐらいになります。

・卵、バター、ジャム、バター茶と合わせて食べることが多いです。

ノモレ(年下の女性に対する呼称)にこれがザンスカールスタイルのタギーシャモ(平焼きパン)と聞くと、”Maybe”とハニかんでいたのが印象的でした。

いくつもの5000m近い峠を超えても、地図上では同じラダックという地名です。ですが、元々はラダック王国とザンスカール王国という2つの国でした。言葉も食も、少しの変化の様相を見せてくれます。お好み焼きの大阪風と広島風の違いのようなものかもしれません。いや、うどんの関東風と関西風ぐらいの違いはあるかもしれません。

*重ねたタギーシャモはこのご家庭だけしか見ていません。ザンスカールスタイルのタギーシャモかどうかの真相はもう少し調査必要になりそうです。