インドのラダック人たちの多くはチベット仏教を信仰しています。信仰心の高い彼らの中には出家する人も珍しくありません。
ホームステイ先の娘さんの1人が出家をされて、尼さんになった方がいました。彼女がゴンパ(チベット仏教の寺院)で焼いてきたカンビール(ラダック伝統のパン)を持ってくれました。今まで見た中で1番大きなカンビールでした。ベーキングパウダーを使ったとのことで、ふっくらとして、小麦の甘さを感じることができました。貴重な小麦粉です。
ラダックは降水量が極端に低くく、かつ高地という過酷な環境下では作物に限りがあります。少ない食料で生き抜く制度として、チベット仏教の出家というシステムが上手く機能しているように感じました。
また、数十年前まで一妻多夫婚という制度が残っていました。これは明らかに人口を抑えて、飢えさせないためのシステムです。
将来、ラダックでしてきたような出家、一妻多夫のシステムがグローバルスタンダードになる日が来るかもしれません。