ヨーロッパにある普通のパン

最近の休日は、カンパーニュやスコーンのレシピを変えながら、実験をして遊んでいます。若かりし頃、こんな自分は想像できなかったです。

■19歳夏
初めてヨーロッパに行ったのは19歳の夏です。スターバックスでバイトをし、貯めたお金での貧乏旅行でした。ヨーロッパならどこでもよく、航空券が安かったとい理由でパリとロンドンに行きました。

「メルシー」、「シルブプレ」と少しの英語を武器に、初めて歩いたヨーロッパ。見るもの全てが新鮮でした。

■普通のパン
節約のため、ユースホステルの朝食に出てくるパンをたくさんもらい、昼ごはんにしていました。夜はスーパーマーケットで安いバゲットを買い、飢えを凌ぎました。
ヨーロッパの普通のパンでしたが、不思議と美味しいかったです。

■vibes
学生の貧乏旅行でしたので、お腹が空いていただけかもしれません。
もしくはヨーロッパの空気のせいかもしれません。漫画“スラムダンク”に出てくる谷沢の手紙を重ねると、
「パンの国フランスの
その空気を吸うだけで僕は美味しいと思っていたのかなぁ•••」
(原作はバスケットの国アメリカの
その空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていたのかなぁ•••)

それでも、あの時食べたパンは美味しかったと脳は記憶しています。

■10 years later
その当時の写真がなかったので、あれから10年後に行ったフランスのパン屋さんの写真です。10年経っても同じ貧乏旅、悲しくも歴史は繰り返されたのでした。