■ソーラーウォーターヒーター
ラダックのご家庭で、ソーラーウォーターヒーターをよく見かけます。ホームステイ先の蛇口からお湯が出ることはありません。ラダックの人も、旅人テンパーニュもバケツにお湯を溜めて体を洗ったり、洗濯したりと、とても重宝します。
使い方は簡単です。
ヒマラヤからの水をバケツに溜めます。それを上から注いで、下からお湯が出てくるシステムです。上にかける布で温度を調節していました。
長野で自然素材の家をセルフビルドしている人たちもこのソーラーウォーターシステムを活用していました。
身の回りにある自然エネルギーを使う、テンパーニュとしても見習いたいところです。
■ソーラークッカー
コロナ禍でリモートワークが当たり前になりました。リモート、つまり遠隔という意味です。リモートになり快適さを覚えた人も多いかもしれません。
僕自身は都会から離れた長野での生活の方が性に合っているようです。距離感って大切です。
ラダックのリモートビレッジ、つまり街から離れた小さな村では、ソーラークッカーをときどき見かけます。
ラダックの冬はとても寒く、-20℃ぐらいまで下がります。長野県佐久市に住んでいると、なんとか乗り越えられそうな錯覚を起こします。
冬のラダックの人たちは家畜の糞や木を燃やして過ごします。この煙で肺を悪くする人たちがいるとのことです。
もちろん、ガスも使いますが、費用がかかります。そこでソーラークッカーの出番です。
これを使って、豆を煮込んだりすることが多いそうです。
ただ壊れやすく、出番が少ないという話も聞きました。
ソーラークッカーでタギーシャモ(チャパティ、ロティ)を焼いてみたいなと想像してみたりしました。
もちろんソーラーのウォーターシステムもクッカーも伝統的なものとは違います。
ですが、伝統とテクノロジーの融合はテンパーニュとしてはとても参考になる考え方でした。
これをすぐに日本で活用することは思いつかないのだけれど、頭の片隅に入れておこうと思います。